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建設業の採用に効くホームページとは?応募が来る会社に共通する7つの条件と作り方

建設現場で働く作業員

「ハローワークにも求人媒体にも出しているのに、応募がまったく来ない」「やっと面接に来た若手が、内定を出しても入社しなかった」。地方の建設会社から、こうした声を本当によく聞きます。

応募が来ない理由は、給与や休日の条件だけではありません。求職者は応募する前に、ほぼ必ず会社名で検索して、その会社のホームページを見ています。そこで「情報が何年も前で止まっている」「どんな人が働いているのか分からない」と感じた瞬間、応募ボタンを押さずに次の会社へ移ってしまうのです。

この記事では、建設業の採用を取り巻く数字を整理したうえで、採用に効かないホームページの特徴、応募につながるホームページの7つの条件、具体的なページ構成、写真や原稿の集め方、制作の進め方までを、実務で使えるレベルまで掘り下げて解説します。

この記事でわかること
  • 建設業の採用がなぜここまで難しくなったのか(公的データで確認)
  • 求職者が応募前にホームページで何を確かめているのか
  • 採用に効かないホームページの5つの特徴と、効くホームページの7つの条件
  • 採用ページの構成、写真・インタビュー原稿の集め方、制作の進め方
  • 自社のホームページを今すぐ点検できる10項目のチェックリスト

数字で見る、建設業の採用がここまで難しくなった理由

まず、建設業の採用がどれほど厳しい状況にあるのかを、公的なデータで確認しておきます。「うちの会社だけが人を集められない」のではなく、業界全体の構造として人が足りていないことが分かります。

477万人
建設業の就業者数(2024年)
ピーク時685万人から約3割減
25.8%
60歳以上の技能者の割合
(2024年)
約12%
29歳以下の技能者の割合
(2024年)

働き手は減り続け、高齢化が進んでいる

国土交通省の資料によると、建設業の就業者は1997年の685万人をピークに減り続け、2024年には477万人になりました。約30年で200万人以上が業界から減ったことになります。

年齢構成も深刻です。2024年時点で、技能者のうち60歳以上が約4分の1(25.8%)を占める一方、29歳以下は約12%にとどまります。今の主力であるベテランが10年以内に大量に引退していくのに、そのあとを継ぐ若手が圧倒的に足りていない。これが、多くの会社が「今のうちに若手を採らないと会社が回らなくなる」と危機感を持つ理由です。

求人倍率は全職業の中でもトップクラス

厚生労働省の職業別の有効求人倍率を見ると、鉄筋工やとび工などを含む「建設躯体工事の職業」は、長年にわたって全職業の中で最も高い水準にあります。2023年3月分では10倍を超えました。つまり、求職者1人を10社以上が取り合っている計算です。

この状況では、「求人を出せば誰かが来てくれる」という前提はもう成り立ちません。求職者が会社を選ぶ立場にあり、比べられたうえで選ばれる必要があります。その「比べられる場所」の中心にあるのが、自社のホームページです。

2024年4月から、働き方の見直しも待ったなし

2024年4月からは、建設業にも時間外労働の上限規制が適用されました。休日の確保や長時間労働の是正に取り組んでいる会社は多いはずですが、その努力がホームページに書かれていなければ、求職者には伝わりません。「週休2日を導入した」「残業を月平均◯時間まで減らした」といった改善は、採用の場面ではそのまま強い武器になります。

求職者は応募前に、ホームページで何を見ているのか

マイナビが20〜35歳の転職希望者に行った調査では、8割以上が「応募を検討するタイミング」で企業のホームページを閲覧していたと報告されています。アイデムが2024年12月に実際に求人へ応募した人を対象に行った調査でも、応募前の行動として「企業のホームページを探す」が41.6%と、最も多い回答の一つになっています。

求人媒体やハローワークの求人票で会社を知り、気になったら会社名で検索してホームページを見る。この流れはもはや当たり前です。では、求職者はホームページで何を確かめようとしているのでしょうか。

求職者の不安ホームページで答えるべきこと
ちゃんとした会社か会社の歴史、施工実績、許可・資格、最新のお知らせが更新されているか
どんな仕事をするのか1日の流れ、担当する工事の種類、現場の規模、使う機械
どんな人が働いているか社員の顔や声、年齢構成、職場の雰囲気
きつくないか・休めるか年間休日、残業時間、現場への直行直帰の可否、休憩の取り方
給料は上がっていくのかモデル年収、資格手当、昇給の仕組み、キャリアの道筋
未経験でもやっていけるか入社後の教え方、資格取得の支援、先輩が未経験から育った例

求人票は文字数が限られ、書式も決まっています。そのため、ここに挙げた不安のほとんどは求人票だけでは解消できません。求人票で興味を持った人の不安を解消し、「この会社なら応募してもいい」と思ってもらう。それが採用におけるホームページの役割です。

建設業ならではのポイント:家族も見ている

建設業の採用では、本人だけでなく親や配偶者がホームページを見ていることも少なくありません。とくに若手の場合、「危なくないのか」「ちゃんと休めるのか」を気にする家族の反対で入社を見送るケースもあります。安全への取り組みや休日の実態を、家族が読んでも安心できる言葉で書いておくことが、内定辞退を防ぐことにもつながります。

採用に効かないホームページの5つの特徴

地方の建設会社のホームページを数多く見てきたなかで、応募を遠ざけてしまっているホームページには共通する特徴があります。自社に当てはまるものがないか、確認してみてください。

1. 「お知らせ」が何年も前で止まっている

トップページの新着情報の最新日付が数年前だと、求職者は「この会社、今もちゃんと動いているのかな」と不安になります。施工実績の更新が止まっているのも同じです。内容が正しくても、更新されていないこと自体が「元気のない会社」という印象を与えてしまいます。

2. スマホで見ると文字が小さく、崩れている

求職者の多くは、仕事の休憩中や移動中にスマートフォンで求人を探しています。パソコン向けに作られた古いホームページは、スマホで見ると文字が極端に小さかったり、横にはみ出したりします。読みにくいページは、内容を読まれる前に閉じられてしまいます。

3. 採用情報が「随時募集中」の1行だけ

「採用情報:現場作業員を随時募集しています。詳しくはお電話ください」。これだけでは、求職者は何も判断できません。仕事内容も給与も休日も分からない会社に、わざわざ電話をかける人はほとんどいません。

4. 社員の顔がまったく見えない

社長あいさつと会社概要、施工実績の写真だけで、働いている人が一人も出てこないホームページは少なくありません。求職者が一番知りたいのは「どんな人と一緒に働くのか」です。人の気配がないホームページからは、職場の雰囲気が伝わりません。

5. 応募方法が「電話のみ」

若い世代ほど、知らない会社に電話をかけることへのハードルは高くなります。応募の入口が電話だけだと、興味を持った人の多くがそこで止まってしまいます。フォームやLINEなど、気軽に問い合わせできる入口を用意するだけで、反応は大きく変わります。

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応募が来る会社のホームページに共通する7つの条件

では、採用に効くホームページとはどのようなものなのでしょうか。デザインの良し悪しよりも大切な、7つの条件を順番に解説します。

条件1:スマホで開いて3秒で「何の会社か」が分かる

トップページを開いた最初の画面で、「何をしている会社なのか」「どんな人を求めているのか」が一目で分かることが第一条件です。ここで伝わらなければ、2画面目以降は読まれません。

おすすめは、現場で働く社員の写真と、一言のメッセージを大きく載せることです。たとえば「この町の道路と橋を、30年後まで守る仕事。」のように、仕事の意味が伝わる言葉を選びます。そのすぐ下に「採用情報はこちら」のボタンを置き、求職者が迷わず採用ページへ進めるようにします。

条件2:仕事内容が「1日の流れ」で具体的に分かる

「土木工事全般」「現場作業」と書かれても、未経験の求職者には仕事の中身が想像できません。仕事内容は、1日の流れで見せるのが最も伝わります。

  • 7:30 事務所に集合、朝礼とKY(危険予知)活動
  • 8:00 現場へ移動、重機の点検
  • 10:00 休憩(夏場はこまめに水分補給の時間をとる)
  • 12:00 昼休み
  • 15:00 休憩
  • 17:00 片付け、翌日の段取り確認、帰社して解散

このように時刻と作業を並べるだけで、「朝は早いけれど、夕方には帰れる」「休憩がしっかりある」といったことが具体的に伝わります。季節による違いや、雨の日の過ごし方を書き添えるのも効果的です。

条件3:給与とキャリアの道筋が数字で書かれている

求職者が最も気にするのは、やはりお金の話です。「当社規定による」「経験・能力を考慮」では判断がつきません。可能な範囲で、次のような情報を数字で示しましょう。

  • 入社1年目、3年目、10年目のモデル年収
  • 資格ごとの手当額(例:2級土木施工管理技士で月◯円)
  • 昇給・賞与の実績(例:昨年度は年2回、計◯か月分)
  • 「見習い → 職長 → 施工管理」のようなキャリアのステップ

給与水準そのものに自信がなくても、「頑張れば、資格を取れば、こう上がっていく」という道筋が見えるだけで、求職者の安心感は大きく変わります。

条件4:働く人の顔と声がある

社員インタビューは、採用ページの中で最も読まれるコンテンツの一つです。年齢や経歴の違う2〜3人に登場してもらい、「入社のきっかけ」「仕事のやりがい」「大変なこと」「休日の過ごし方」を語ってもらいます。

ポイントは、良いことだけでなく、大変なことも正直に書くことです。「夏の現場は正直きつい。でも、橋が完成して地図に載ったときは家族に自慢した」。こうしたリアルな言葉のほうが、きれいごとより信頼されます。入社後のギャップが小さくなるため、早期離職を防ぐ効果もあります。

条件5:働き方の実態が隠さず書かれている

年間休日、月平均の残業時間、有給休暇の取得率、現場への直行直帰の可否、雨天時の扱いなど、働き方の実態を具体的に載せます。2024年の上限規制をきっかけに改善したことがあれば、「以前はこうだったが、今はこう変えた」という形で書くと、会社が変わろうとしている姿勢も伝わります。

数字が業界平均に比べて良くない場合でも、隠すより正直に書いたうえで「改善のために取り組んでいること」を添えるほうが、誠実な印象を与えます。

条件6:未経験者をどう育てるかが分かる

若手や異業種からの転職者を採りたいなら、「未経験歓迎」と書くだけでは不十分です。入社後の流れを具体的に示しましょう。

  • 最初の1か月は先輩とペアで現場に入り、道具の名前と安全ルールから覚える
  • 半年で小型重機の操作、1年で一通りの作業を任せる
  • 資格の受験費用・講習費は会社が全額負担、合格したら手当がつく
  • 実際に未経験から入社して、今は職長として活躍している先輩の例

「自分にもできそうだ」と思ってもらえれば、応募のハードルは一気に下がります。

条件7:応募の入口が軽く、複数ある

最後は応募の入口です。電話だけでなく、応募フォーム、LINE、メールなど、複数の入口を用意します。いきなり「応募」ではなく、「まずは見学したい」「話だけ聞いてみたい」という軽い入口を用意するのも有効です。

フォームの入力項目は、名前・連絡先・希望する連絡方法くらいまで減らしましょう。履歴書は面接のときに持ってきてもらえば十分です。入力項目が多いほど、途中でやめてしまう人が増えます。

7つの条件に共通すること

どの条件も、根っこは「求職者の不安を先回りして解消する」ことです。デザインの見た目を整える前に、求職者が抱く不安を一つずつ書き出し、それに答えるページになっているかを確認しましょう。

採用ページの構成:最低限から本格版まで

採用ページは、いきなり大がかりな採用サイトを作る必要はありません。会社の状況に合わせて、段階的に充実させていく考え方がおすすめです。

段階ページ構成向いている会社
最低限採用ページ1枚(メッセージ、仕事内容、1日の流れ、募集要項、応募フォーム)まずは今のHPに採用情報を足したい会社
標準上記に加えて、社員インタビュー2〜3人、数字で見る会社、働く環境、よくある質問年に数名を継続的に採用したい会社
本格版独立した採用サイト。職種別の仕事紹介、キャリアパス、教育制度、社長メッセージ、動画新卒採用も含めて採用を強化したい会社

最低限の構成でも、ここまで解説した7つの条件を満たしていれば十分に効果があります。重要なのは、トップページから採用ページへの導線を目立たせることです。採用ページがあっても、メニューの奥に隠れていては見つけてもらえません。トップページの最初の画面か、少なくともグローバルメニューに「採用情報」を置きましょう。

1枚の採用ページに入れる要素と順番

  1. メッセージ:どんな人に来てほしいか、仕事の意味を一言で
  2. 仕事内容:どんな工事を、どんな地域で、どんな規模で
  3. 1日の流れ:時刻と作業を並べて具体的に
  4. 先輩の声:1人分でもよいので、写真と言葉を
  5. 数字で見る働き方:休日、残業、平均年齢、資格取得者数など
  6. 募集要項:給与、勤務時間、休日、手当、福利厚生
  7. よくある質問:未経験、年齢、免許、寮の有無など
  8. 応募・見学の入口:フォーム、LINE、電話を並べて

この順番は、求職者の気持ちの流れに沿っています。「何の仕事か」を理解し、「自分にもできそうか」を判断し、「条件は合うか」を確かめ、最後に「気軽に連絡できるか」で応募を決める。上から読み進めるだけで、自然に応募へたどり着ける構成です。

写真とインタビュー原稿の集め方

採用に効くホームページを作るうえで、最も時間がかかり、かつ効果を左右するのが写真と原稿です。プロのカメラマンやライターに頼むのが理想ですが、ポイントを押さえれば自社で集めることも可能です。

写真撮影のポイント

  • 人が写っている写真を中心にする——重機や完成した構造物だけでなく、そこで働く人を主役にする
  • 作業中の自然な姿を撮る——カメラ目線の集合写真より、真剣な横顔や先輩が後輩に教えている場面のほうが伝わる
  • 朝礼や休憩時間も撮る——笑顔が出やすく、職場の雰囲気が伝わる
  • スマホで撮るなら横向きで、明るい時間に——逆光を避け、被写体に近づいて撮る
  • 安全装備を正しく着けた状態で撮る——ヘルメットや安全帯の不備が写っていると、かえって不安を与える

社員インタビューで聞く10の質問

インタビューは、次の質問を順番に聞いていくと、採用ページに使いやすい原稿になります。1人30分ほど、休憩時間などに気軽に話してもらうのがコツです。

  1. 入社する前は何をしていましたか?
  2. この会社を選んだきっかけは何ですか?
  3. 入社前に不安だったことは何ですか?
  4. 実際に入ってみて、その不安はどうでしたか?
  5. 今はどんな仕事を担当していますか?
  6. 仕事で一番うれしかった瞬間はいつですか?
  7. 正直、大変だと感じるのはどんなときですか?
  8. 先輩や上司からどんなふうに教わりましたか?
  9. 休みの日は何をして過ごしていますか?
  10. 応募を迷っている人に一言お願いします

とくに3と4の「入社前の不安と、実際どうだったか」は、求職者の不安にそのまま答える内容になるため、ぜひ聞いておきたい質問です。

求人票・求人媒体・SNSとの組み合わせ方

ホームページは、それだけで人を集める道具ではありません。求人媒体やSNSで人を呼び込み、ホームページで応募を決めてもらうという役割分担で考えると、効果が最大になります。

手段役割ホームページとのつなげ方
ハローワーク地元の求職者に知ってもらう求人票の「事業所のホームページ」欄に採用ページのURLを記載する
求人媒体・Indeed広い範囲の求職者に知ってもらう求人原稿の最後に「社員インタビューはこちら」と採用ページへ誘導する
Instagram等のSNS日々の現場の様子を伝え、ファンを作るプロフィールのリンクを採用ページに設定する
会社説明会・現場見学直接会って不安を解消する採用ページに見学の申し込み入口を置く

また、面接に来た人には「応募前にホームページを見ましたか?」「どのページが印象に残りましたか?」と必ず聞くようにしましょう。どのページが応募の決め手になっているかが分かり、次の改善につながります。SNSでの発信については「SNSのオーガニック運用とは?」、地方企業の事例は「地方企業のSNS成功事例に学ぶ」でも詳しく解説しています。

制作の進め方と期間の目安

採用向けのホームページは、次の5つのステップで進めるとスムーズです。

01

採りたい人を決める

職種、年齢層、経験の有無、人数。誰に向けたページかを最初に決める

02

伝える内容を整理する

給与、休日、教育制度、会社の強みを数字と事実で洗い出す

03

撮影と取材

現場写真と社員インタビュー。繁忙期を避けて日程を確保する

04

制作と確認

スマホでの見え方を中心に確認。社員にも読んでもらう

05

公開と運用

求人票やSNSにURLを載せ、面接で反応を聞いて改善する

期間の目安は、採用ページ1枚の追加で1か月前後、複数ページの採用サイトで2〜3か月です。実際に期間を左右するのは制作作業そのものより、撮影と取材の日程調整です。現場が忙しい時期に重なると、撮影が延び延びになりがちです。最初に撮影日を決めてから逆算してスケジュールを組むのがコツです。

なお、採用サイトを作る前に「そもそも採用のミスマッチをどう防ぐか」を整理しておくと、ページに書くべき内容がはっきりします。詳しくは「採用のミスマッチを防ぐには」や「中小企業の採用サイトの作り方」もあわせてご覧ください。

自社HPの採用力チェックリスト10項目

最後に、自社のホームページが採用に効く状態になっているかを確認できるチェックリストを用意しました。スマートフォンで自社のホームページを開きながら、一つずつ確認してみてください。

自社HPの採用力チェック

  • スマホで開いたとき、文字が小さすぎたり、横にはみ出したりしていない
  • トップページの最初の画面で、何の会社か分かる
  • トップページから1クリックで採用情報にたどり着ける
  • お知らせや施工実績が、この半年以内に更新されている
  • 仕事内容が、1日の流れなど具体的な形で書かれている
  • 給与やモデル年収、資格手当が数字で書かれている
  • 年間休日や残業時間など、働き方の実態が書かれている
  • 働いている社員の写真と言葉が載っている
  • 未経験者の育て方や資格取得支援が書かれている
  • 電話以外に、フォームやLINEなど応募・見学の入口がある

当てはまらない項目が4つ以上ある場合は、ホームページが応募の機会を逃している可能性が高い状態です。

よくある質問

求人媒体に出していれば、自社のホームページは古いままでも問題ありませんか?

問題があります。求人媒体で会社を知った人の多くは、応募する前に会社名で検索して自社のホームページを確認します。そこで情報が古かったり、採用情報が1行しかなかったりすると、応募せずに離れてしまいます。求人媒体は「知ってもらう場所」、ホームページは「応募を決めてもらう場所」と役割が違います。

採用ページを作るなら、ホームページ全体を作り直す必要がありますか?

必ずしも必要ではありません。まずは採用ページを1枚追加し、トップページから目立つ位置にリンクを置くだけでも効果は出ます。ただし、トップページがスマホで崩れている、会社の最新情報が数年前で止まっているといった状態なら、採用ページだけ整えても会社全体の印象で離脱されるため、トップページも合わせて見直すのがおすすめです。

社員がホームページに顔を出すのを嫌がる場合はどうすればいいですか?

無理に顔を出す必要はありません。ヘルメット姿の後ろ姿や手元のアップ、作業中の横顔など、表情が分からなくても現場の空気は伝わります。インタビューもイニシャルや「入社3年目・20代」のような表記で十分です。大切なのは、実際に働く人の言葉で仕事を語ってもらうことです。

採用向けのホームページは、どのくらいの期間で作れますか?

採用ページ1枚の追加なら1か月前後、採用サイトとして複数ページを作る場合は2〜3か月が一般的な目安です。期間を左右するのは制作作業より、写真撮影と社員インタビューの日程調整です。繁忙期を避けて撮影日を早めに押さえることが、スムーズに進めるコツです。

ホームページを作れば、すぐに応募は増えますか?

ホームページだけで応募が急に増えるわけではありません。求人媒体やハローワークの求人票、SNSから人を呼び込み、ホームページで応募を決めてもらう、という組み合わせで効果が出ます。求人票に採用ページのURLを載せる、面接で「HPを見たか」を聞いて改善につなげる、といった運用までセットで考えることが大切です。

まとめ

建設業の採用は、業界全体の人手不足と高齢化によって、求職者が会社を選ぶ時代になりました。求職者は応募前に必ずと言っていいほどホームページを見ており、そこで不安が解消されなければ応募には至りません。

採用に効くホームページに必要なのは、凝ったデザインではありません。スマホで見やすく、仕事内容・給与・働き方・人の顔が具体的に分かり、気軽に応募できる入口があること。この当たり前を一つずつ満たしていくことが、応募を増やす一番の近道です。

まずはチェックリストで自社のホームページを点検し、当てはまらなかった項目から手をつけてみてください。

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参考資料

  • 国土交通省 提出資料(内閣府 規制改革推進会議 2025年5月8日)建設業就業者数の推移 PDF
  • 厚生労働省 公表資料(総務省「労働力調査」令和6年平均をもとに国土交通省が算出した技能者の年齢構成) PDF
  • 厚生労働省「一般職業紹介状況」職業別有効求人倍率
  • マイナビ キャリアリサーチLab 転職者の企業ホームページ閲覧に関する調査(2018年12月) Web
  • アイデム 求人応募者を対象とした応募前の情報収集に関する調査(2025年1月公表)

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Profile

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金井 泰幸

offtie 代表。GMOインターネットグループでのデジタルマーケティング支援を経て独立。地域に根差した企業の「伴走役」として、ホームページやSNS・Web広告による発信、AIを使った業務効率化、人手の足りない業務の代行まで、会社の困りごとをまとめて支援している。